ちょこっと記事

気仙沼市探究学習コーディネーターになりました

6月、気仙沼市教育委員会学校教育課より「探究学習支援事業」という事業を弊社、一般社団法人まるオフィスが受託しました。どういう事業かと言いますと、「探究学習コーディネーター」なる人材を市内の小中学校へ派遣して、「総合的な学習の時間」(以下、総合学習)をサポートするというものです。

探究学習コーディネーターは2人。

一般社団法人まるオフィス 代表理事 加藤 拓馬
認定NPO法人底上げ 理事 成宮 崇史さん

ひとりは私自身。そしてもう一人は、今までも協働してきたNPO底上げの成宮さん(なるさん)にお願いしました。
というわけで6月からは2人で週1〜2回、多いときは3回のペースでいろんな中学校、小学校をまわることとなりました。今年度の長期インターン生、宮本夏希(なっちゃん)も加えた3人トリオでまわることが多いかな。(上写真のトリオ・撮影:松岩中学校)

具体的な構想から丸1年、ついに実現しました。
今までボランタリーな形で学校のお手伝いをしてきましたが、ついに市のお仕事になったというワケです。ぱちぱちぱち

参照:2018-19年度の活動→タグ「#まちづくり学習会」

気仙沼の2020年は「探究元年」と言ってもいいくらい、多くの小中学校が総合学習を使って探究学習の導入に向けて舵を切りました。
新しい学習指導要領をはじめ、時代が変化し始めています。

では「探究」って何?

まず6月は、探究って何?なんで探究が今必要なの?という概論を共有するために学校をまわって授業するところから始まりました。

授業の概要「なぜ今“探究”なの?」

まず、ちょっと先の未来の話をしましょう。
これは総務省の5Gのイメージムービーですが、このような技術革新が次の社会「Society5.0」を拓くと言われています。

さて、時代が変わるなら学びも変わるでしょう。

今までの時代では、唯一解・絶対解があり「答え」をインプットすることが学びの中心でした。極端ですが、上司の言われた通りに唯一解を導けば、歳に応じて出世もできたワケです。

 

でも、これからの時代はそうはいかないらしいです。
問いも解も空欄です。無限にありえます。

 

わくわくしますか?それとも、はらはらしますか?人それぞれでしょう。
そんな時代を豊かに生きていくための練習がまさにこの「探究」の学習だと、私たちは思っています。

この半年間、自分で問いを立て、仲間と納得解を導いてみましょう。

これから探究を始めるにあたって、テーマ設定から始まります。その際のポイントも紹介しておきます。

 

どうやって「しぼる」の?
そこで当日のプレゼンでは、クイズ形式も交えながら今までの探究プロジェクトの実例をいくつか紹介しました。

 

「Will-Can-Need」の3要素を満たしているか?でチェックすることもできます。先生たちも生徒の伴走サポートをする際にぜひ参考にしてみてください。

さぁ、探究学習を始めましょう!答えがない問いにわくわくしてますか?

 

6月19日 @面瀬中学校1・2・3学年

当日の様子:面瀬中学校ブログ「今年度の「総合的な学習の時間」始動!」

 

6月25日 @松岩中学校1・3学年

当日の様子:松岩中学校ブログ「探究学習講話を行いました」

 

7月9日 @気仙沼中学校1・2・3学年

全校生徒5クラスをZoomでつないで同時配信しました。
(詳細は次回のコラムをご覧ください!)

以下、生徒の感想の抜粋です。
1年生

2年生

2年生

2年生

3年生

3年生

3年生

 

7月17日 @唐桑中学校3学年

次回のコラム

 

小学校のサポートも

ほかにも、小学校のサポートが始まりました。
今までも(ときに「からくわ丸」として)中井小学校、唐桑小学校、旧小原木小学校の総合のお手伝いに入ってましたが、こちらも今年度からは探究学習コーディネーターとして関わらせてもらうことになりました。

6月23日 牡蠣養殖体験 @唐桑小学校4・5・6学年

当日の様子:代表ブログ 遠東記「唐桑小学校の牡蠣養殖の体験」

 

6月24日 @中井小学校6学年

当日の様子:代表ブログ 遠東記「唐桑半島の中井小学校まちづくりの授業」

(文・たくま)

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