まるゼミレポート
先生だって答えは分からない「先生の探究ラボ」レポート#7
気仙沼の有志の先生方(主に中学校教員)と一緒に探究学習についてオンラインで学び合う「先生の探究ラボ」。
第7回を12月2日に開催しました。
今回は、探究学習を広めるツールとしてコーディネーターが作成している「探究ガイドブック」について、進捗を共有しながらディスカッションを行いました。
これまでも先生の探究ラボでは、探究ガイドブックの構成を考えるワークを実践しています。
はじめに、現在作成している理想の探究カリキュラムを共有しました。
Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証型プロセスを循環し、サイクルをまわすために、どの時期にどのような取り組みがあるといいか・備えたい資質能力は何かを考えました。
その後のディスカッションでは、今年度の探究学習を踏まえ、来年度に向けた課題や取り組みたい内容について各学校の先生からお話をいただきました。
今回は2校の先生のお話を聞きましたが、どちらの先生からも「アクションの機会を早めに設けたい」という話が出ていました。
市内の中学生が取り組んでいる”探究学習”では、1年間で約40時間ほど時間を使っています。
40時間の中で、テーマ設定・インプット(調査)・アウトプット(実践)・まとめ発表と進んでいきますが、人から話を聞く機会や地域に出る機会があるほど、テーマの具体性が増し自分ゴト化されていくと感じています。
来年度は講師を呼んでのインプットやまち歩きを早めに設定する、という計画が出ているようです。
また、学年行事を探究学習の学びに繋げたいという話もあがりました。
例えば、2年生で実施される職場体験を探究的にする・3年生の修学旅行の研修と探究を結びつけるなど、横断的な学びへ広げる方法を模索しました。
実際に今年度から階上中学校では、一部の生徒が新たにプロジェクト型職場体験を行なっています。
今回の職場体験で作成した成果物(ポスターや動画)は、企業のSNSでも発信をしており、今後も地域や企業と連携した動きが増えていくと考えています。
まさに、先生方も生徒の学びを探究中!
今年の振り返りをしながら、未来に向けての作戦会議は続きます。
まだまだ探究は始まったばかり。
来年度はどんな動きが生まれるでしょうか。
第7回先生の探究ラボ 概要
日 時:2021年12月2日 19:30〜21:00
場 所:ZOOM(オンライン)
参加者:6名
(教頭・総合担当・教育事務所の先生など)
(文・あみ)