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海士町視察行ってきました!報告会④教育委員会の先生が見た海士町
④視察報告「教育委員会の先生が見た海士町」
プレゼンター:藤山篤先生(気仙沼市教育委員会学校教育課)
つづいて、教育委員会から見た海士町を発表します。
高校魅力化における「町教育委員会の関わり」と「県教育委員会の関わり」の2つに絞ってお話しします。
本題に入る前の導入として、小中学校は「市町村」の教育委員会が管理・管轄を行っており、県立の高等学校は「県」の教育委員会が管理・管轄を行っています。
管理・管轄元が違うという壁があり、小中学校と高校の連携が簡単ではないという悩みは、全国同じなのではないでしょうか。
本題に入ります。1つめ「高校魅力化における町教育委員会の関わり」について。
残念ながら、今回の視察では詳しく聞くことができなかったのですが、海士町では【高校魅力化がまちづくりにつながる】と考え、町教育委員会ではなく町役場が中心となって高校魅力化を進め、県教育委員会と関係性を築き上げていったそうです。
海士町役場では平成14年から「意志ある未来への挑戦」を掲げ、当時の町長である山本町長のもと、左上に写っているみなさんを主導に4つのプロジェクトに取り組んでこられました。その中のひとつに「高校魅力化」があり、その事業のリーダーとして当時総務課長であった吉元さん(現副町長)が抜擢されたのです。
「ないものはない」というキャッチフレーズには3つの意味が込められています。
海士町役場の方のお話を聞き、町役場のみなさんの「本気」を肌で感じました。
2つめ、「高校魅力化と県教育委員会の関わり」について。
私が視察の中で1番驚いたことは、「高校魅力化コーディネーター」を高校に配置していることです。
気仙沼市でも総合学習の時間に外部の方(地域コーディネーター)にお越しいただくことがありますが、あくまで「外部講師」として、です。
しかし海士町では、高校の職員室にコーディネーターの席を設け、コーディネーターは職員会議にも参加するそうです。見学した「夢探究」の授業では、高校魅力化コーディネーターが授業を行っていました。
結論として、今回の視察では「海士町における小中学校と高校の連携」という部分を見ることができませんでした。
一方で気仙沼市では、小中学校において10年を超えてESD教育を実践してきており、そのESD教育と高校で行われている地域探究の授業との連携については、他市町村と比較して自負できるものであると思います。
小中高と「問題解決型学習」が積極的に行われている点においては、海士町も気仙沼市もさほど変わりなかったと感じました。
(まとめ文・矢野明日香)
プレゼンテーションの動画④
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