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コロナ休校企画第2弾「探究ゼミONLINE」レポート

コロナ休校企画第2弾「探究ゼミONLINE」

新型コロナウィルス感染症拡大防止のための休校処置とともに2020年度がやってきました。
そして4月5日、市内での感染者が確認されたことを受け、休校期間の延長も決まりました。

こうしてコロナ休校企画第2弾を企画するに至ります。
3月のコロナ休校企画第1弾「未来ゼミONLINE」に続き、オンライン企画「探究ゼミONLINE」を開催!

引き続き、休校期間をチャンスに変えるぞ!という想いで、未来ゼミを一歩進化させ、コロナ禍での実践=マイプロジェクトを模索する企画。
自分の気持ちを再確認しながら、高校生自身が今できるアクションを形にしていくゼミにしました。(連続5回シリーズ)

背 景

① withコロナ社会(新型コロナウィルスと併存する社会)

  • コロナ休校でも「学びを止めるな」!(4/13 県内市内の小中高校でGW明けまで休校再延長が決定)
  • 一方、withコロナ社会はまさに社会変革が自分ゴト化しやすい機会になっている

② 探究学習の波

  • 探究学習が気仙沼でも本格的にはじまる「探究元年」(筆者が勝手に命名)
  • →小中でも総合学習に探究を取り入れる学校が急増予定

  • 探究学習のキーは、テーマ設定/課題設定にある!(たぶん)
  • →つまり、自分ゴトとして取り組めるテーマであればあるほど、学びも深まる

目 的

① 自身の気持ちの整理をして「探究Ready化」

  • 不安定化する自分やその環境と向き合い、心の整理をする
  • 今社会で起きている変革を自分ゴト化する
  • →コロナ休校が明け次第、すぐさま実践に取り組めるような準備を整えておく

② 社会と自分と結びつける「テーマ設定」の好機とする

  • (例えば気仙沼高生にとって)新1年生は「地域社会研究」の、新2・3年生は「課題研究」のテーマを考える/深掘る機会にする
  • →まさにこの休校期間中を逆手にとり、有効に活用するチャンスにする

第1回

  • タイトル「withコロナ社会で変わった自分・変わらない自分」
  • 日 時:4月15日(水)16:00〜17:30
  • 参加者:12名
  • 高校生:10名
    大学生:2名(インターン生1名含む)

コロナ禍で感じる社会の変化、自身の変化を丁寧に言葉にしていくワークを実施。
急な環境の変化は「自分は何を大切にしているのか」に気づくチャンスでもあります。ひとりで考え込まずに、対話することで気持ちを整理する時間にもなりました。

第2回

  • タイトル「探究してみたいテーマを出そう」
  • 日 時:4月17日(金)09:30〜11:00
  • 参加者:13名
  • 高校生:10名
    大学生:3名(インターン生1名含む)

改めて課題に感じていること、アクションを起こしたいと思っていること、描きたい未来を出し合いました!
いよいよ「探究」のスタートです!

第3回

  • タイトル「withコロナの社会の変化を捉える〜最前線のレポートから〜」
  • 日 時:4月20日(月)16:00〜17:30
  • 参加者:18名
  • 高校生:15名
    大学生:3名(インターン生1名含む)

実は「都市」という機能の見直しが始まっている−−−そんなコロナ禍での最新レポート(ネット番組)をみんなで視聴しました。
キーワードは「開疎化」!
時代を俯瞰して、ポジティブにこの危機を捉え直してみようという試みです。過去最多15名の高校生がオンラインで集まりました。

「球技大会もこのままじゃなくなる。青春が奪われていく」
高校2年生がポロっとこぼしたこの一言から、後に「#青春を止めるな」をキーフレーズに「バーチャル文化祭」へと発展していきます。
そのときの代表のブログはこちら。
https://blog.canpan.info/entoki/archive/354

第4回

  • タイトル「探究してみたいテーマを深めよう①」
  • 日 時:4月22日(水)16:00〜17:30
  • 参加者:19名
  • 高校生:14名
    大学生:5名(インターン生1名含む)

個別の伴走サポートがはじまりました。高校生個々のプロジェクトのかたまり具合によってグループに分かれ、助っ人スタッフも呼んでそれぞれの話を聞いていきます。
コロナ休校中の恋愛はどうなってる?小学生たちの遊び場は?福祉の現場は?などコロナ禍における影響に関心を持つ高校生もいれば、
ゴミ拾い活動や食ロスについての啓発をどうコロナ仕様にするか?という元々高校の課題研究で取り組んでいたテーマを踏襲する高校生もいました。

第5回

  • タイトル「探究してみたいテーマを深めよう②」
  • 日 時:4月24日(金)09:30〜11:00
  • 参加者:19名
  • 高校生:15名
    大学生:4名(インターン生1名含む)

探究ゼミONLINE最終回は、自分のwithコロナにおけるアクションを宣言!
そして、ゴールデンウィークにみんなでプロジェクトを実践することにしました。

まだ入学して高校に行けていない新1年生から進路に不安を抱く新3年生まで計15名が全5回シリーズに参加してくれました。
そして、まだ大学に行けていない卒業生=新1年生も助っ人として参加してくれました。

高校生参加者合計(第1回〜第5回):64名

主催:一般社団法人まるオフィス
共催:認定NPO法人底上げ

メディア実績

朝日新聞に【探究ゼミONLINE】掲載 2020年4月24日

河北新報に【探究ゼミONLINE】掲載 2020年5月2日

バーチャル自習室「どこでもドア」

探究ゼミと並行して、もう一つコロナ休校企画が4月6日より走っていました。その名も、バーチャル自習室「どこでもドア」。
ビジネスチャットツール「Slack」を利用し、高校生どうしが自習時間を共有してお互い刺激し合ったり、探究ゼミの作戦会議を行うオンラインのコミュニティです。
Slack上にいくつかの部屋があり、家にいながらまるでどこでもつながるドアの役割を果たしてほしいという願いを込めて命名しました。
休校期間中、LINEと並行してコミュニケーションツールとして活用されます。

 

コロナ休校企画第3弾「気仙沼バーチャル文化祭」につづく

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